THE BATMAN　感想

　３時間くらいあったけど長さは感じなかったです。喉は渇きましたが。トイレが近くない人はコーラをLにしましょう。近い人はガマンしてください。

　今までに見たバットマン作品は・・・JOKERには出てないし・・・ダークナイトは観たかな・・・あとは覚えてない、くらいの感じです。

　以下ネタバレ含む感想。

　ブルースが若い。若いので怪しい奴は拳でインタビューしていく。勢いがあっていいですね。殴られた人が痛そうな殴り方してるのが良い。

　物語の筋は、リドラーっていうセーフティネットからスルーされたホアキンジョーカーみたいな人（そういえばマスクを外したブルースも目の周りを黒く塗ってるのでジョーカーみたいだね）が復讐してるので、それを止めたいな～という話。

　さる汚職事件に関わった人が順々にやられるので、リドラーに先んじて次の標的を殴りに行くブルース。マスクにマント姿で警官たちと一緒に犯行現場に堂々と居るブルース。という感じで進む。

　ところで、どうにもこのリドラーってやつの悪役としての格が・・・あんまり高くない感じがする。

　というのも、ウェインパパ（の代理としてブルース）を今回の標的の一人にしてるんですが、結構な汚職してた他の悪党たちと比べると（リドラーの言う）罪状がどうも軽め。

（そもそも本人が意図してやってなかった可能性がある、これは身内の意見だからわからんけど）

　なので、標的になった理由としてウェインパパの言ってた理想が成就しなかったこと、かわいそうな孤児として取り上げられたブルースへの逆恨み分が多くなってるよな～（成就したら自分も救われる、という希望が奪われた＆自分は世間にとりあげられなかった）というのが悪役としてはチョットつまらん。

　理想をぶちあげた（けど達成できなかった）ヤツと理想を台無しにした他の悪党、同じまな板に載せるのはどうなの～って感じ。リドラーも相当キツイ境遇だし、そも個人的な復讐なんだから言ってもしょうがないところですが・・・

　とはいえ、若きブルース君もまた個人的な復讐に走っていたところ、このリドラーのふるまいを観て（あといろいろ関係者の話を受けて）復讐ってそんな良く無くね？ということに気づくので、ブルースの復讐者としての一面を写す鏡であるリドラーの格がショボめに見えるのはそういうものだ、という気もします。

　結局、キツイ人間はどうあがいたってキツイしリドラー的になってしまうのも仕方ないので、希望を与えられるやつがちゃんと与えていくのが大事。かつ、ウェインパパみたいにすぐ謀殺されて失敗してたら希望が絶望になりガキがリドラーになるので、強さも大事。ということ。

　がんばれブルース。人々に希望を与え、悪党をパンチして生き残れ。そういうラストでした。よかった。

　悪役の格については、代わりにペンギンくんが頑張ってくれています。彼は事件には別に関係ないんですが、悪っぽいのでブルースにめちゃくちゃ追いかけられます。カーチェイスで自らハッスルして運転してるのがよかった。悪役がみずから頑張って姿を見せてくれるとなんだか良い。扱いはコメディチックだけど、それと悪役の格とはまた別な感じがする。言うほどそうか？

　他はキャットウーマンがよかったり、ゴッサムシティの造り防災の観点からヤバすぎないと思ったり、避難する人々の上でガラス爆破するのはどうなのブルース君と思ったり、銃で撃たれまくってるけどスーツ頑丈過ぎない？とか思ったりしました。あと自分の地所くらいちゃんと管理しろブルース。

　総評すると面白かったです。でも続編がどんな感じになるのか微妙にわからないな。希望を与えようとして頑張ったらむしろ悪影響を与えちゃったりするのかな。それだと今回とちょっと被るか。

　お気に入りキャラのペンギン君のスピンオフもやるらしいんで、そっちも気になりますね。

　以上です。